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2004.03.11

京都の散歩道 石塀小路

isibeikoji.jpg

今日、紹介するのは、石塀小路です。

石塀小路の位置


石塀小路については、ホームページでも紹介しています。
http://www.bbweb-arena.com/users/mnaokun/京都の散歩道_010.htm

石塀小路は、高台寺と下河原を繋ぐ石畳の小径で、料亭や旅館がある静かな
界隈です。磨き抜かれた板塀や、石畳の道の両側に組まれた石垣など、独特
の雰囲気を持っています。かつて、映画が華やかだったころは、高名な監督や
俳優が世間の喧噪を逃れるために、このあたりの旅館を宿としていたそうです。

長い間、ここがどうやって出来たのか疑問だったのですが、ネット上の情報によ
り、やっとその成立について知る事が出来ました。ここに、その概略を紹介しま
す。

この界隈は、大正時代に成立しています。明治期に製茶販売で財をなした上村
常次郎という人がいたのですが、この人によって石塀小路は形作られました。恒
治郎は、高台寺等から土地を購入して、宅地を開発します。そして、借家を建て、
貸家団地として経営する事を考え付きます。それもただの貸家でなく、席貸を併
用した高級住宅としました。家には高塀を築き、玄関脇には前庭を置きます。宅
地を結ぶ道は石畳とし、道沿いには石垣を組み、高級感を演出します。貸家は2
階建てで、1階が住宅、2階を貸席としていたようです。

石塀小路は、あの道の配置も含めて、最初から計画されて出来た界隈だったの
ですね。上村常次郎のセンスの良さには感服します。変遷を経た今でも当初の
コンセプトは継承され、京都でも最も味わい深い界隈の一つとして親しまれてい
るのですから。

石塀小路は高級な店ばかりと思われがちですが、田舎亭なら8500円から宿泊
が可能です。ここは、朝の連続ドラマ「オードリー」や「京都迷宮地図」の舞台に
もなった所です。ただし、予約を取るのが大変なようですね。

参考ページ
http://www3.zero.ad.jp/tabi-tabi/monzen/sannnen.html

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