京都の散歩道 沢井写真館のある辺り
今日紹介するのは、恋する京都で志乃の住む家、沢井写真館の界隈です。
さて、沢井写真館ですが、これはドラマの上の架空の店です。でも、古い写真館の
雰囲気が良く出ていますね。あの家で特に懐かしいと思ったのは、箪笥階段です。
階段の下が引き出しになっているでしょう。私の家には無かったのですが、友達の
家にはありました。子供の頃、初めてその子の家に遊びに行ったときに見つけて、
すごいなと思ったのを覚えています。収納の知恵ですね。
写真館の周辺は、観光地ではなく、民家や商店が連なる下町です。八坂通を挟ん
で向かい側は、明治の遅い時期まで水田だったようです。今は、古い民家が建ち
並ぶ静かな住宅街になっています。明治の頃の新興住宅地だった訳ですね。ここ
のちょっとした名所が、中谷豆腐。手作りの美味しい豆腐だそうですが、面白いの
は看板です。ご主人と奥さんの等身大の写真のパネルなんですが、異様に頭が大
きく、シュールな姿をしています。初めて見たときは、ぎょっとしました。番組に出て
くるかと思ったのですが、映らないですね。
坂を上った八坂の塔の周辺は、江戸期には花街だったそうです。盆になると、遊女
が八坂の塔を囲んで踊り、それが名物になっていたようですね。最盛期には、40軒
以上のお茶屋があったそうです。八坂の塔から二年坂へかけての道は風情のある
町並みになっていますが、そういう歴史があっての事なのですね。祇園の隆盛ととも
に次第に衰えていったようですが、今でも現役のお茶屋さんがわずかに残っているよ
うです。
何年か前、この八坂の塔に隣接してマンションを建てるという話がありました。さす
がに猛反対が巻起こり、最後は計画が変更されて決着が付きましたが、八坂の塔
とマンションが並立した姿というのは見たくないですね。計画が変更になって本当に
良かったです。いつまでも、あの景観は守って欲しいですね。
この界隈で、意外と知られていないのが木曽義仲の首塚です。義仲は、大津の粟
津で討たれ、膳所の義仲寺に墓があるのですが、首は京都に送られて晒されたの
ですね。そして、この界隈に埋められたのだそうです。何年か前までは、維新の道
沿いの旅館の前に石碑があったのですが、その旅館が廃業し、世話をする人が居
なくなったので、今は八坂の塔の境内に移されています。悲運に終わった武将の霊
を、八坂の塔の御仏達が慰めているのですね。
八坂の塔の紹介ページ
http://www.bbweb-arena.com/users/mnaokun/京都の散歩道_014.htm
最後に、志乃さん役の鶴田真由さんのホームページを見つけました。その中のdiary
に恋する京都の収録の様子を書かれています。撮影は寒くて大変だったようですね。
色々な裏話もあって、なかなか興味深いですよ。
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