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2004.03.30

新選組!4

新選組!、思った以上に引っ張りますね。まさか、まだ中山道に至らない
とは思ってもみなかった。大たき火は来週になりました。やっぱり、近藤が
男を上げる設定のようですね。

この新選組!の中で、このところ存在感を示しているのが粕谷新五郎です。
沖田と藤堂が心酔していますね。でも、正直言ってなんでこの人に焦点を
当てているのか、良く判かりません。粕谷は実在の人で、新選組立ち上げ
の時に京都に残留した中の一人です。しかし、その後間もなく姿を消し、水
戸天狗党に加わったとも伝えられています。資料に乏しく、これまであまり
注目された事がない人なのですが、このドラマではやたらと格好良いです
ね。私が知らないだけなのかな。

ドラマの設定上おかしいのは、粕谷は芹沢と同じ水戸藩士の出身で、ともに
尊王攘夷に奔走したはずなのですが、このドラマでは全くの初対面のように
なっています。シナリオ上、何か含みがあるのでしょうか。

沖田が感心した狭い屋内での抜刀については、上田馬之助のエピソードを
流用しているようですね。同名のプロレスラーが居ますが、ここで言う馬之助
は幕末の剣豪で、桃井春蔵道場の四天王の一人に数えられている人です。
料理屋で2人の天童藩士に因縁をつけられた馬之助は、相手にせず立ち去
ろうとしますが、階段を下りかけた時に頭上から斬りつけられます。やむなく
馬之助は、普通なら刀を抜けそうにない狭い階段の途中で振り向き様に抜刀
し、逆に相手を二人とも倒してしまいました。これが、当時大層な評判を呼び、
馬之助の名は江戸中に響き渡る事になります。

狭い室内での抜刀がいかに困難だったかを伺わせるエピソードで、沖田が
感心するのも無理はないという事なのでしょうね。ドラマの中で粕谷がどん
な位置づけになっていくのか、注目してみたいと思います。

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