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2004.03.01

京都の散歩道 八坂の塔

yasakanotou.jpg

今日紹介するのは、八坂の塔です。

八坂の塔の位置


(八坂の塔の紹介ページ)
http://www.bbweb-arena.com/users/mnaokun/京都の散歩道_014.htm

八坂の塔は、常時内部を公開している京都でも唯一の塔です。恋する京都で、志乃
が塔の中からガラス越しに町を眺めているシーンが良く出て来ますが、あの二階まで
上る事が出来ます。塔の中は意外に狭く、一階には芯柱を取り囲んで金剛界の五仏
が納められています。

この塔での見所は、やはり芯柱で、檜の柱が塔の中心を貫いています。面白いのは、
この柱はいわゆる親柱ではなく、上層からぶら下がっているだけで塔を支えている訳
ではなさそうだ、という事です。最下層に三粒の仏舎利を納めてあるという礎石がある
のですが、この礎石からも浮いているらしく、塔の中心にあって振り子の重りのように
バランスを取る役目をしている様ですね。このあたり、専門家で詳しい方が居たら教え
て頂きたい所です。

この塔が公開されている訳は、解体修理の費用を集めるためだとずっと以前に聞いた
事があります。このまま放置しておくといつ倒れてしまってもおかしくない状況だ、とい
う事だったと思うのですが、今はどうなっているのでしょうか。解体修理を行ったという
話は聞いた事がないので、部分的な修理が施されて大丈夫になっているのかな。

もし、この塔を全面的に修理するとしたら、どんなふうに再建するのでしょうね。ずっと
以前に、八坂の塔の古い絵はがきを見た事があるのですが、まるで清水寺の三重の
塔のように鮮やかな彩色が施されていました。絵はがきとしての見映えを考えて色を
入れたのでしょうけれども、創建当初はまさにこの絵はがきのような姿だったのでしょ
うね。解体して復元するとなれば、極彩色の施された創建当初の姿に戻すか、風雪を
経た今の姿を残すか、大きな議論が巻き起こる事でしょう。

どちらが正しいという事は言えないと思いますが、私としては今の姿を留めて欲しいで
すね。

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