京都の散歩道 三年坂界隈
今日紹介するのは、三年坂界隈です。
(三年坂の一般的な由来については、次のページを参照して下さい。)
http://www.bbweb-arena.com/users/mnaokun/京都の散歩道_012.htm#bookmark1
昨日紹介した龍馬坂と維新の道が交差する所を右に折れると、下りるのが恐いような急な下り坂になっています。坂の左手には霊山温泉があり、さらに下りていくと興正寺の石垣に突き当たります。このあたりの道は、最近では大きなマンションが出来て昔と雰囲気が変わりましたが、それでも静かな道には変わりなく、穴場の一つと言っても良いと思います。
その道をさらに進むと、二年坂と三年坂を結ぶ八坂道に出会います。ここは、恋する京都の第二回放送で、志乃が高子に「おいでおいで」を教えた四辻です。志乃さんの表情がどこかいたずらっぽく、良い感じでしたね。
この八坂道が石畳になったのは昭和37年の事です。それまではアスファルトの道だったのですが、市電の北野線が廃止になり、軌道に使われていた大量の敷石の再利用にどうかという話が地元にあって、それに乗ったという事です。今にして思えば大正解だったのですが、車の通行やメンテナンスの事を考えると、反対する意見もあった事でしょうね。
この四辻にある青龍苑は、いくつもの店が集まっている人気スポットです。維新史の好きな人にとっては、あけぼの亭の跡と言った方が良いかも知れません。三年坂に明保野亭という店があるのでややこしいのですが、幕末期に志士達が良く利用した料亭はここにありました。今は、興正寺の参道に面して茅葺きの門が残っていて、わずかに名残を止めています。
三年坂を少し上ったところに瓢箪屋さんがあります。この瓢箪、元々は音羽の滝の水を汲むためのものだったそうですが、今は縁起物として売られています。また、三年坂で転ぶと三年目に死ぬという伝説があるのですが、もし転んでも大丈夫。ここの瓢箪を買うと、死ななくても済むと言われています。
物騒な言い伝えですが、ちゃんと救済方法が考えられているというのも面白いですね。
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コメント
はじめまして
東京のほうにも三年坂という坂があります。千代田区の霞ヶ関の官庁街にある財務省の横の坂です。この坂も、転ぶと大変なことになるようですが、そこの土を三度なめればいいそうです。でも、今ではすっかり舗装されているので歩くときは要注意ですね。私も知らずに歩いていたことがあります。鶴亀鶴亀。では失礼。
投稿: ふく | 2004.02.27 19:19
ふくさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
東京の三年坂、私も10数年前に歩いた事があります。そのときは何も知らずに歩いていたのですが、
後で京都の三年坂と同じ言い伝えが有ると聞きました。あの時こけなくて良かった。
土を舐めるという厄よけは、今回初めて知りました。アスファルトじゃ駄目なんでしょうか。街路樹の根
元でも探さないといけないのかな。でも、あまりやりたくない厄よけですね。
投稿: なおくん | 2004.02.27 23:24